【歴史】戦国時代、関東最強北条氏に抵抗し、生き残った里見氏ゆかりの「国府台城跡(こうのだいじょう)」(市川市)

千葉県

東京近郊で戦国時代の風を感じる貴重な場所!

秋といえば歴史探究。

ということでスバルS4出動。千葉県市川市にある「国府台城跡里見公園)」へ。古戦場跡へも。読み方は「こうのだいじょう」です。現在は城は残っておらず、里見公園となって、住民たちの憩いの場となっています。

石垣?や土塁?のようなものは所々残っていて、歴史を感じさせます。

緑あふれる公園で、中はとても広いです。駐車場は近くに河川敷駐車場があります。無料です。かなり空いていていました。

1500年代の戦国時代真っ只中において、当時、関東最強だったのが北条氏。特に3代目北条氏康は全盛期。

その北条氏にここ国府台城で弱者の立場から堂々と迎え撃ったのが里見軍でした。里見といえば里見八犬伝が有名ですね。

関東最強の北条軍二万人に対し、八千人で戦い、一時は優勢になるも夜襲に遭い敗戦。両軍数千人がこの地で亡くなったそうです。

それを見た里見氏の娘が夜通し泣いて亡くなったといわれる夜泣き石もこの公園にはありました。なんとも悲しいお話です。

里見氏を弔う墓碑も。壮絶な戦いがあったことが想像できます。

そして、興味深いのはこの大敗戦後。なんと里見氏は同盟などを駆使し、北条氏に「三船山の戦い」でリベンジ勝利。名将としての存在感を出しました。

これが元で実力が認められ、北条氏滅亡後、江戸時代には関東最大「十二万石」の外様大名にも取り立てられたのです。お見事ですね。

当時最強だった北条氏より、生き残り続けた里見氏。歴史とはわからないものです。いえ、人生も。強いから賢いからと言って、必ずしも生き残るわけではありませんね。

ただ余談として、歴史を感じさせる場であるが、心霊スポットでもあるらしいので、行く場合は夜を避けて昼間に行くことをお勧めします。公園自体は緑も多く、さわやかで癒される場所でした。

 

ちなみに、里見公園から少し離れた(車で5分ほど)ところに、国府台城合戦跡地もあります。数分で観終わる場所ですが、「かつてここで合戦があったのか」と思うと感慨深い場所でもあるので、ぜひ近くに寄った場合は訪れてもいいと思います。「野菊の墓 文学碑」を目印にすると良いです。

 

国府台城跡は東京近郊でリアルに戦国の世を感じさせる貴重な場所ですね。

地図

駐車場はすぐ近くに河川敷駐車場があります。無料。かなり余裕がありました。

参考図書

今回、この場所を知ったキッカケは、こちらの雑誌でした。

モトツーリング Vol.72 2024年9月号

「城跡、古戦場を巡る。」のページで国府台城が取り上げられていて、気になったので訪れてみました。こういう発見ができるのも雑誌の良さですね。ありがたいです。

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